多くのゴルファーが疑問に思う「グリーン外のピッチマーク」
- グリーン外のピッチマークを踏んでしまってもプレーラインから91cm以上離れていれば無罰。
- 松山英樹のPGAツアー事例では問題なしと判定。
- 意図的でない接触は冷静に距離を確認し、同伴者に報告すれば大丈夫。
疑問を抱く日本人ゴルファーとグリーン周りの風景
「グリーン外でピッチマーク？そんなものあるの？」
2024年8月、松山英樹選手がPGAツアーで「グリーン外のピッチマークを踏んでしまった」というニュースが話題になった際、多くのゴルファーがこの疑問を抱きました。実際にYahoo!知恵袋でも「ピッチマークはグリーン上で発生するのでは？」という質問が多数投稿されています。
私も40代でゴルフを始めて15年になりますが、正直なところ「グリーン外のピッチマーク」については曖昧な知識しかありませんでした。しかし実際にラウンドしていると、フリンジやグリーン周りのカラーにも小さなピッチマークが存在することがあります。
この記事では、実際にグリーン外のピッチマークを踏んでしまった場合の対処法、ペナルティの有無、そして今後気をつけるべきポイントを実体験を交えて詳しく解説します。
そもそも「グリーン外のピッチマーク」とは何なのか？
要約：グリーン外のピッチマークは、アプローチショットがフリンジ・カラー・グリーン周辺に落下した際にできる小さなくぼみ。グリーン上のものより目立ちにくく、気づかずに踏んでしまいやすい。
フリンジやカラーに見える小さなピッチマークの詳細
グリーン外でもピッチマークはできる
多くのゴルファーが「ピッチマーク＝グリーン上」と認識していますが、実際にはグリーン周りのあらゆる場所にピッチマークができる可能性があります。
グリーン外のピッチマークができる場所：
- フリンジ（グリーンとフェアウェイの境界部分）
- カラー（グリーン周りの短く刈り込まれた部分）
- グリーン脇のラフ（柔らかい芝の部分）
- 花道（グリーンに向かうアプローチエリア）
私の体験談ですが、先日のラウンドでグリーン手前のフリンジに58度のウェッジで高いアプローチを打った際、明らかに小さなピッチマークができていました。グリーン上のものほど深くはありませんが、確実にくぼみができていたのです。
なぜ見落としやすいのか
グリーン外のピッチマークが見落としがちな理由：
- 芝の長さ：フリンジやカラーは芝が長めなので、ピッチマークが隠れやすい
- 注意散漫：グリーン周りでは次のショットやライン読みに集中してしまう
- 照明の問題：夕方のラウンドでは影でピッチマークが見えにくい
- 認識不足：そもそも「グリーン外にもピッチマークができる」という認識がない
【実例解説】松山英樹のPGAツアー事例から学ぶ判定基準
要約：松山英樹は2024年8月のPGAツアーでグリーン外のピッチマークを踏んだが、プレーラインから約91cm離れていたため無罰。競技委員の確認後、映像証拠により無実が証明された。
プロゴルファーとルール判定シーンを想起させるイメージ
松山英樹事例の詳細
2024年8月18日、フェデックス・セントジュード選手権最終日での出来事です。松山英樹選手は7番ホールで「グリーン外のピッチマークを踏んでしまった」ことで競技委員から質問を受けました。
事例の経緯：
- 7番ホールでの接触：松山選手がグリーン外のピッチマークを踏む
- 12番での確認：競技委員がルール確認のため松山選手に質問
- 映像チェック：PGAツアー側が映像で詳細確認
- 無罪判定：プレーラインから約91cm（3フィート）離れていたため問題なし
重要な判定基準：「プレーラインからの距離」
この事例で最も重要なのは「プレーラインから約91cm離れていた」という点です。
ゴルフ規則8.1では、プレーライン上の状況を改善することを禁じていますが、十分に離れた場所であれば問題ありません。
実際の判定基準：
- 91cm以上離れている→ 通常は問題なし（松山事例）
- プレーライン上または直近→ ペナルティの可能性
- 意図的な改善行為→ 2打罰の対象
- 偶発的な接触→ 距離次第で判定
私も経験した同様のケース
昨年の秋、仲間とのプライベートラウンドで似たような状況を経験しました。グリーン奥からのアプローチを検討している際、歩きながら何かを踏んだ感覚がありました。よく見ると、小さなピッチマークを踏んでしまっていたのです。
当時は「やってしまった…」と不安になりましたが、同伴者と一緒にプレーラインを確認したところ、私のボール位置から目標地点を結んだラインから約1m以上離れていることが判明。結果的には問題ありませんでしたが、その時の心配な気持ちは今でも覚えています。
グリーン外のピッチマークを踏んでしまった時の対処法
要約：踏んでしまったらまずプレーラインからの距離を確認。91cm以上離れていれば通常問題なし。同伴者に状況を報告し、不安な場合は競技委員に確認を求める。
距離を測定し対処している日本人ゴルファーの様子
【STEP1】冷静に状況確認
踏んでしまった瞬間は誰でも動揺しますが、まずは冷静に状況を把握しましょう。
確認すべき項目：
- ピッチマークの位置：踏んだ場所の正確な位置
- 自分のボール位置：現在のボールがある場所
- 目標地点：次のショットで狙う場所
- プレーラインの設定：ボール位置と目標地点を結んだ直線
【STEP2】プレーラインからの距離測定
松山英樹事例での91cmという距離を参考に、プレーラインからどの程度離れているかを確認します。
簡単な測定方法：
- ゴルフクラブを使用：ドライバー（約115cm）やパター（約90cm）で大体の距離を測定
- 歩測で確認：大人の歩幅約70cmを基準に歩数で計測
- 目測で判断：肩幅（約50cm）の2倍程度が100cm前後
私の経験談：測定する際は、ボールの真上から目標地点を見通すライン（プレーライン）を明確にイメージすることが重要です。斜めからの確認では正確な距離が分からないことがあります。
【STEP3】同伴者への状況報告
ゴルフはフェアプレーが基本です。状況を同伴者に正直に報告しましょう。
報告すべき内容：
- 「グリーン外のピッチマークを踏んでしまいました」
- 「プレーラインから○○cm程度離れています」
- 「皆さんに確認していただけますか？」
多くの場合、同伴者も一緒に状況を確認してくれます。複数の目で見ることで、より客観的な判断ができます。
【STEP4】不安な場合の対処方法
それでも不安が残る場合は、以下の方法で解決できます：
競技会の場合：
- 競技委員に状況確認を依頼
- ルールブックで該当条項を確認
- 必要に応じて裁定を求める
プライベートラウンドの場合：
- 同伴者との合議で判断
- ゴルフ場のスタッフに相談
- 次回から注意深く行動する
ペナルティを避けるための予防策
要約：グリーン周りでは足元に注意し、特にフリンジやカラーでは慎重に歩行。アプローチ前にはピッチマークの有無を確認し、自分のショットでできたピッチマークは必ず修復する。
注意深く歩く日本人ゴルファーの足元クローズアップ
【予防策1】グリーン周りでの歩き方
グリーン外でのピッチマーク踏みつけを避けるには、歩き方の意識改革が必要です。
注意深い歩行のポイント：
- 足元確認：1歩1歩、足元を見ながら歩く
- 小股で歩行：大股よりも小股で、コントロールしやすい歩幅
- 芝の状態観察：柔らかそうな場所や水たまり跡は特に注意
- 照明の考慮：夕方や曇りの日は特に注意深く
私は以前、夕方のラウンドで影になった部分のピッチマークに気づかず踏んでしまったことがあります。それ以来、照明条件が悪い時は特に注意するようになりました。
【予防策2】アプローチ前の下見
ボールに向かう前に、グリーン周りの状況をしっかり確認しましょう。
確認すべき項目：
- ピッチマークの有無：フリンジやカラーの小さなくぼみ
- スプリンクラーヘッド：固い部分で足を痛めないよう注意
- ディボット跡：フェアウェイからの延長で見落としがち
- 水はけの状況：ぬかるみや柔らかい部分
【予防策3】自分のショットの管理
自分が作ったピッチマークは確実に修復することで、全体的なコース状況の改善につながります。
ピッチマーク管理のルール：
- グリーン上：必ずグリーンフォークで修復
- フリンジ・カラー：目土や簡単な修復
- ラフ：ディボット跡と同様の処理
- 記録：どこにピッチマークを作ったか覚えておく
Q&Aよくある疑問｜グリーン外のピッチマークを踏んでしまった時の正しい対処法
要約：グリーン外のピッチマーク踏みつけに関する主要な疑問を、実体験と規則に基づいて分かりやすく解答。意図的でない接触の判断基準や対処法を明確化。
Q&Aセッションやゴルフ相談の様子
Q1：グリーン外にピッチマークなんてあるのですか？
A1：はい、確実に存在します。
フリンジ、カラー、グリーン周りのラフなど、柔らかい芝の部分では高いアプローチショットによってピッチマークができます。グリーン上のものより小さく目立ちにくいですが、確実に存在します。
私の経験では、特に雨上がりのコンディションや、午前中のスプリンクラー散水後は、グリーン外でも明確なピッチマークができやすいと感じています。
Q2：意図的でなければペナルティは大丈夫ですか？
A2：プレーラインから十分離れていれば通常問題ありません。
松山英樹事例でも示されたように、プレーラインから91cm以上離れていれば、意図的でない踏みつけは無罰とされる可能性が高いです。
ただし、以下の点に注意が必要：
- 距離の測定：正確にプレーラインからの距離を測定
- 意図性の確認：本当に意図的でないことの証明
- 状況の報告：同伴者への正直な報告
Q3：同伴者に黙っていても大丈夫でしょうか？
A3：必ず報告すべきです。ゴルフの基本精神に反します。
ゴルフは紳士・淑女のスポーツです。
たとえ結果的に問題ないと思われる場合でも、状況を隠すことは適切ではありません。
報告することのメリット：
- 信頼関係の維持：同伴者との信頼関係を保つ
- 学習機会：皆で状況を確認することで学びになる
- 精神的な安心：隠し事がないことでプレーに集中できる
- マナーの向上：正直な態度がゴルフマナーの向上につながる
Q4：競技会とプライベートで対応は変わりますか？
A4：基本的な考え方は同じですが、手続きに違いがあります。
競技会の場合：
- 競技委員への報告が推奨される
- 正式な裁定を求めることができる
- ペナルティ確定までプレー継続可能
プライベートラウンドの場合：
- 同伴者との合議で判断
- ローカルルール適用の検討
- 次回からの注意点として学習
いずれの場合も、誠実な態度が最も重要です。
Q5：グリーン外のピッチマークは修復すべきですか？
A5：可能な範囲で修復することをお勧めします。
グリーン上のピッチマークと比較すると修復の義務は明確ではありませんが、コース保護の観点から可能な範囲で修復することが望ましいです。
修復方法：
- フリンジ：グリーンフォークで軽く修復
- カラー：目土や簡単な整地
- ラフ：ディボット跡処理と同様の方法
- 時間管理：プレー進行を妨げない範囲で
【体験談】実際に踏んでしまった時の心境変化
要約：実際の体験では「やってしまった」という不安から始まり、距離確認と同伴者相談を経て安心に変化。正直な対応により信頼関係も深まった実体験を紹介。
不安から安心へと変化する日本人ゴルファーの表情
事件発生：「やってしまった…」の瞬間
昨年の11月、関西地方のとあるゴルフ場での出来事です。Par4の10番ホール、セカンドショットをグリーン左手前のラフに外してしまい、約20ヤードのアプローチが残っていました。
ピンの位置は奥、登りのアプローチという状況です。58度のウェッジで高めのアプローチを打とうと、ボールの周りを歩いてライを確認していた時でした。
「あれ？何か踏んだかな？」
足裏に小さな凸凹を感じたのです。よく見ると、グリーン手前のフリンジに小さなピッチマークがあり、明らかに踏み跡が付いていました。
最初の動揺と不安
正直なところ、最初の5分間は相当動揺しました。頭の中を駆け巡った不安：
- ペナルティになるのでは？
- 2打罰でスコアが悪化する
- 同伴者に迷惑をかけている
- ルールをよく知らない自分が恥ずかしい
特に、一緒にラウンドしていたのが会社の先輩だったこともあり、「マナーの悪い後輩」と思われるのではないかという心配もありました。
同伴者への相談と状況確認
しかし、ゴルフを始めてから学んだ「誠実であること」を思い出し、すぐに同伴者に状況を報告しました。
「すみません、グリーン手前のピッチマークを踏んでしまったようなんです。どうしたらよいでしょうか？」
3人の同伴者が皆、私のボール位置まで来てくれて、一緒に状況を確認してくれました。
確認結果：
- ボール位置：フリンジの手前約3m
- 踏んだ場所：フリンジ内の小さなピッチマーク
- プレーライン：ボールからピンを結んだライン
- 距離：プレーラインから約1.2m離れている
先輩の助言と安心感
特に印象に残ったのは、ゴルフ歴30年の先輩のコメントでした。
「この距離なら全然問題ないよ。松山プロの事例でも90cm離れていれば大丈夫だった。何より、正直に報告してくれたことが素晴らしい。ゴルフはそういうスポーツだからね。」
この言葉で、緊張がほぐれ、残りのホールを楽しくプレーできました。
その後の心境変化
この体験を通じて得られた学び：
- 正直さの価値：隠すより報告することで信頼が深まる
- 知識の重要性：ルールを知っていることで冷静に対処できる
- 仲間の支援：同伴者は敵ではなく、一緒に楽しむ仲間
- 経験の蓄積：実体験することで次回からの注意点が明確になる
現在では、この体験を他のゴルフ仲間にも話すことで、皆で学び合う機会にしています。
今後気をつけるべきポイント｜予防と対策
要約：グリーン周りでの注意深い歩行、アプローチ前の下見、自分のピッチマーク管理を徹底。万が一の場合は冷静に距離確認し、同伴者に正直に報告することが最重要。
防策を実践している注意深いゴルファー
【重要ポイント1】事前の注意深さ
最も効果的なのは、踏まないように事前に注意することです。
具体的な注意点：
- 歩行速度の調整：急がず、1歩1歩確認しながら歩く
- 足元への意識：常に足元を見る習慣をつける
- 照明条件の考慮：夕方や曇りの日は特に慎重に
- 芝の状態判断：柔らかい部分や濡れた場所は要注意
私は現在、グリーン周りでは必ず「ゆっくり、小股で、足元確認」を心がけています。
【重要ポイント2】万が一の場合の対処法
それでも踏んでしまった場合の適切な対処法：
- 冷静さの保持：動揺せず、状況を客観的に把握
- 距離の測定：プレーラインからの正確な距離確認
- 同伴者報告：隠さず、正直に状況を説明
- 合議での判断：皆で相談して適切な対応を決定
【重要ポイント3】継続的な学習
ゴルフルールは複雑で、経験を積むことで理解が深まります。
学習方法：
- 実体験の共有：仲間と体験談を話し合う
- ルールブック学習：定期的にルールブックを確認
- 専門記事の読了：ゴルフ雑誌やウェブサイトの記事を読む
- プロの事例研究：PGAツアーなどでの実例から学ぶ
まとめ｜グリーン外のピッチマーク問題は正しい知識と誠実さで解決
要約：グリーン外のピッチマークを踏んでしまうことは十分起こりうる状況。プレーラインから91cm以上離れていれば通常無罰。最重要は同伴者への正直な報告と継続的な注意深さ。
和やかにゴルフを楽しむ日本人ゴルファーグループ
この記事で伝えたかった3つのポイント
- 認識の更新：グリーン外にもピッチマークは存在し、踏む可能性がある
- 対処法の習得：踏んでしまった場合の冷静で適切な対処方法
- 予防策の実践：今後同様の問題を避けるための具体的な予防策
ゴルフの本質｜技術よりも人間性
私がこの体験を通じて最も学んだのは、ゴルフにおいて技術向上以上に大切なのは「誠実さ」だということでした。
たとえルールに関する知識が不完全であっても、正直に状況を報告し、同伴者と一緒に最適解を見つける姿勢があれば、きっと良い方向に解決できます。
最後に：ゴルファーへのメッセージ
40代、50代、60代でゴルフを楽しむ私たち世代にとって、ルールの複雑さは時として負担に感じることもあります。しかし、だからこそ「知らないことは恥ではない、学ぼうとしないことが恥」という気持ちで取り組むことが大切です。
グリーン外のピッチマークという小さな問題かもしれませんが、適切に対処することで、より質の高いゴルフライフを送ることができるはずです。
皆さんも安心してゴルフを楽しんでください。そして、もし同様の状況に遭遇した仲間がいたら、この記事の内容を参考に、一緒に解決してあげてください。
次回のラウンドで、この知識が役立つ場面があることを願っています。Good Golf!
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