ドライバーのクラウン傷をピカールで消す前に知るべき注意点と正しい補修手順

目次

ドライバーのクラウン傷、ピカールで本当に消せるのか?

ドライバーのクラウン傷をピカールで消す前に知るべき注意点と正しい補修手順

愛用のドライバーのクラウンに、いつの間にか傷がついていた。

そんな経験はありませんか?アドレスのたびに視界に入る傷は、プレーに集中したいゴルファーにとって大きなストレス要因となります。「どうにかして消したい」と考えたとき、金属磨きの定番「ピカール」が頭に浮かぶかもしれません。しかし、ドライバーのクラウンの傷にピカールを安易に使うのは、ちょっと待ってください。

ドライバーのクラウン傷をピカールで消す前に知るべき注意点と正しい補修手順

実は、素材や傷の状態によっては、かえって状態を悪化させてしまう可能性があるのです。ゴルフクラブの塗装は車のボディと同じ複層構造になっていますが、車ほど強くない場合が多く、研磨力の強いピカールを塗装面に使うと光沢が失われてしまうリスクがあります。

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ドライバークラウンの傷を確認するゴルファー

この記事では、ドライバーのクラウンについた傷の正しい補修方法から、ピカールの適切な使い方、そしてゴルフクラブの磨きに役立つコンパウンドの選び方まで、あなたの疑問にすべてお答えします。元ゴルフショップ店員の視点から、実践的なメンテナンス知識を網羅的に解説していきます。爪に引っかからない程度の浅い擦り傷やテンプラ跡であれば、市販のコンパウンドやリペアキットを使用することで驚くほど綺麗に消せることもわかっています。

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自分で消せる傷とプロに任せるべき傷の見極め方

ドライバーのクラウンについた傷を自分で補修できるかどうか。

その判断基準は意外とシンプルです。最も簡単な見極め方は、傷の表面を爪でそっと撫でてみることです。もし爪がほとんど、あるいは全く引っかからないようなら、その傷はコンパウンドで消せる可能性が高いと言えます。これは、車のボディの傷を見極める際にも使われるプロのテクニックです。

爪で傷の深さを確認する方法

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爪が引っかからない浅い傷は自分で対処可能

コンパウンドで消せる傷には限界があります。それは「クリア塗装の層の中にとどまっている浅い傷」です。ゴルフクラブの塗装は、基本的に車と同じ構造になっており、焼き付け塗装の上にクリアコーティングが施されています。表面のクリア層内の傷であれば、研磨によって周囲を削って滑らかにすることで、光の乱反射を抑えて傷を目立たなくできます。

具体的には、以下のような傷が自分で対処できる範囲です。

  • ヘッドカバーとの擦れによる細かい線傷
  • テンプラ時のボール跡や白い付着物
  • 他のクラブとの接触による浅い擦り傷
  • 練習場マットの色移りによる黒い汚れ

深い傷や塗装剥がれはプロの領域

逆に、爪が明らかにカリカリと引っかかるような深い傷や、塗装が剥がれて下地の色(通常は白やグレー)が見えてしまっている傷は、コンパウンドでは消すことができません。コンパウンドは、傷の角を削って滑らかにし、光の乱反射を抑えることで傷を目立たなくするものです。傷を「埋める」わけではないので、物理的に深すぎる凹みは消せないということを覚えておきましょう。

以下のような状態は、専門業者による再塗装が必要です。

  • 塗装が完全に剥がれて下地が見えている
  • 爪が引っかかるほどの深い引っかき傷
  • 広範囲にわたる塗装の劣化や変色
  • クラウンとフェースの境目の塗装欠け

プロによる再塗装の料金相場は、ドライバーヘッド1つあたり12,000円から15,000円程度が目安です。これに加えて、ヘッドからシャフトを脱着する工賃が別途数千円かかるのが一般的です。新品のドライバーが数万円から十数万円することを考えれば、愛着のあるクラブを蘇らせるための投資としては、決して高すぎるとは言えないかもしれません。

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ピカールの正しい使い方と注意すべき場所

ピカールは金属磨き剤として非常に優秀です。

しかし、ゴルフクラブのメンテナンスにおいては、その使用場所を正しく選ばなければなりません。ピカールは研磨力が比較的強いため、塗装されたクラウンやカーボンシャフトへの使用は避けるべきです。一方で、無塗装の金属部分には非常に効果的に作用します。

ピカールを使った金属部分の磨き作業

ピカールが有効な場所

ピカールを使用して効果的に磨ける部分は以下の通りです。

  • アイアンやウェッジのソール、フェース(メッキ・ステンレス製)
  • パターのヘッド(ステンレス製など)
  • ドライバーやウッドのソール部分(無塗装の金属部分)
  • スチールシャフトの錆び取り、くすみ取り

これらの部分は塗装がされていない金属素材そのものなので、ピカールの研磨力を活かして輝きを取り戻すことができます。特にスチールシャフトの表面に浮いた点サビや、しつこいくすみを取るのにピカールは非常に有効です。柔らかい布に少量つけて磨き、最後にしっかり乾拭きすれば、新品のような輝きが戻ります。

ピカール使用に注意が必要・避けるべき場所

一方で、以下の部分へのピカール使用は絶対に避けてください。

  • ドライバーやウッドの塗装されているクラウン部分
  • カーボンシャフト
  • 黒染め(ガンブルー)仕上げのウェッジなど

特にドライバーのクラウンのような塗装面にピカールを使用すると、塗装面の光沢がなくなり、曇ったような状態(艶消し)になってしまう可能性があります。一度失われた光沢を元に戻すのは非常に困難なため、塗装面への使用は絶対に避けましょう。

カーボンシャフトについても同様です。カーボンシャフトの表面は塗装やコーティングで保護されています。ここに研磨剤であるピカールを使うと、その保護膜を削り取ってしまい、シャフトの強度低下や見た目の悪化に繋がる恐れがあります。カーボンシャフトの汚れは、水で濡らして固く絞った布で拭く程度に留めましょう。

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コンパウンドを使った正しい傷消し手順

ドライバーのクラウンの傷補修は、正しい手順を踏むことが重要です。

自己流で作業を進めると、傷を広げたり、塗装を傷めたりする原因になります。ここでは、誰でも安全に実践できる基本的な3つのステップをご紹介します。この手順を守ることで、失敗のリスクを大幅に減らし、クラブの輝きを取り戻すことができます。

コンパウンドを使った段階的な研磨作業

ステップ1:洗浄とマスキング

まず、作業部分の汚れを綺麗に拭き取ります。水拭きで砂やホコリを落とし、乾いた布で水分を完全に取り除きましょう。次に、傷の周辺や塗装のデザインが異なる部分をマスキングテープで保護します。このひと手間が、余計な部分まで磨いてしまうのを防ぎ、仕上がりの美しさを左右します。

特にクラウンとフェースの境目や、ロゴマークの周辺は慎重にマスキングしてください。これらの部分は塗装が異なる場合が多く、誤って磨いてしまうと取り返しのつかないことになります。

ステップ2:コンパウンドでの段階的研磨

次に、コンパウンドを使って傷を磨いていきます。使用するのは、車の塗装用の「極細」または「超微粒」タイプの液体コンパウンドがおすすめです。柔らかい布に少量取り、傷の部分を優しく、円を描くように磨きます。力を入れすぎず、根気よく作業するのがコツです。

浅い傷は段階的なコンパウンド研磨で消すのが基本です。車の浅い傷を消す際の基本は、「粗い目のコンパウンドから始め、徐々に細かい目に変えていく」という段階的な研磨です。

  • 粗目・中目:傷そのものの段差をなくし、表面を平滑にする
  • 細目:粗目・中目でついた磨き傷を消していく
  • 極細・超微粒子:最終的な光沢を出し、鏡面のように仕上げる

ただし、ゴルフクラブの塗装は車の塗装ほど強くない場合が多いため、最初は必ず「細目」や「極細」から試し、様子を見ながら作業を進めるのが失敗しないコツです。一度で消そうとせず、何度か状態を確認しながら進めましょう。

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ステップ3:拭き上げとコーティング

傷が目立たなくなったら、綺麗なマイクロファイバークロスでコンパウンドを完全に拭き取ります。最後に、保護と艶出しのためにコーティング剤を塗布するとさらに良いでしょう。車用のガラスコーティング剤などが流用でき、細かい洗車傷を防ぎ、美しい状態を長く保つことができます。

コーティング剤は薄く均一に塗布し、指定された時間乾燥させることで最大の効果を発揮します。この最終工程を丁寧に行うことで、プロ並みの仕上がりを実現できます。

テンプラ傷の簡単な補修方法

テンプラ傷は、多くのゴルファーが経験する悩みです。

ティーが高すぎたり、打ち込みすぎたりしてクラブヘッドの上部(クラウン)でボールを打ってしまう「テンプラ」。その際に付着する白いボールの跡や、それによる細かい擦り傷は、見た目にも気になるものです。しかし、この程度のテンプラ傷であれば、専門的な修理に出す必要はほとんどありません。

テンプラ跡の補修作業

コンパウンドまたは歯磨き粉でOK

最も一般的な補修方法は、車用の液体コンパウンド(極細や超微粒子タイプ)を使用することです。柔らかい布に少量とり、傷の部分を優しく円を描くように磨くだけで、ボールの跡は綺麗に落ち、浅い擦り傷も目立たなくなります。

また、意外な裏技として「歯磨き粉」も有効です。歯磨き粉に含まれる微細な研磨剤が、コンパウンドと同様の効果を発揮します。ご家庭にある歯磨き粉を柔らかい布につけて、優しく擦るだけ。これだけで、ボールの白い跡や軽い擦り傷はほとんど目立たなくなります。コストもかからず、思い立った時にすぐに試せるのが最大のメリットです。

ただし、粒子の粗いものは逆に傷を付ける可能性があるので、まずは目立たないところで試してから使用するようにしましょう。

温めて拭く方法も効果的

テンプラ跡がボールの樹脂などが溶けて固着したような、少し頑固なタイプの場合、単純に擦るだけでは落ちにくいことがあります。そんな時に試したいのが「温めて拭き取る」方法です。

ドライヤーの温風をテンプラ跡に数秒間当てて、付着した樹脂を柔らかくします。その後、綺麗なクロスで素早く拭き取ることで、傷をつけずに除去できる場合があります。ただし、ヘッドを熱しすぎると塗装を傷める可能性があるので、注意しながら行ってください。

特にマット塗装のヘッドはデリケートなので、研磨剤もより粒子の細かい仕上げ用を選び、慎重に作業を進めることが大切です。

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ソールの擦り傷と黒い汚れの対処法

ドライバーのソールは、スイング時に地面やマットと擦れるため、傷がつくのは避けられません。

特に練習場で頻繁に打つ方は、無数の細かい擦り傷がついてしまうでしょう。しかし、これらの傷もプレーの性能に影響することはほとんどなく、見た目の問題です。ソールの傷消しには、金属用のコンパウンドが効果的です。

ソールの傷を磨く作業

コンパウンドで目立たなくできる

クラウンと違い、塗装がされていない金属部分が多いため、少し粗めのコンパウンドから試しても良いでしょう。布に適量をとり、傷に沿って直線的に磨いていきます。その後、徐々に細かい目のコンパウンドに変えていくと、鏡面のような輝きが戻ってきます。

ただし、ソールに塗装が施されているデザインの場合は注意が必要です。塗装部分には必ず仕上げ用の極細コンパウンドを使い、優しく磨くようにしてください。

黒い擦り傷は温めて拭き取るのが効果的

練習場のマットの色がソールに移ってしまい、黒い線のような傷がつくことがあります。これは傷というよりは、マットの素材が付着した「汚れ」であるケースがほとんどです。

このような黒い擦り傷には、テンプラ跡と同様に「温めて拭き取る」方法が非常に効果的です。ドライヤーで軽く温めてから消しゴムで擦ったり、綺麗な布で拭き取ったりすると、案外あっさりと落ちることがあります。それでも落ちない頑固なものは、コンパウンドで軽く磨いてみましょう。この場合も、まずは粒子の細かいものから試すのがセオリーです。

ソールの傷はクラブの「勲章」と捉えるゴルファーもいますが、綺麗に保ちたい方は、練習後のこまめな手入れを心がけると良いでしょう。

塗装剥がれへの応急処置とタッチアップペン活用法

石を跳ねてしまったり、カートでぶつけたりして、クラウンの塗装が点状に欠けてしまうことがあります。

下地が見えてしまうと非常に目立ち、気になるものです。このような塗装剥がれは、コンパウンドで磨いても消すことはできません。根本的に治すには再塗装が必要ですが、費用も時間もかかります。そこで有効なのが、車用のタッチアップペンを使った応急処置です。

タッチアップペンで塗装剥がれを補修

タッチアップペンで応急処置が可能

ヘッドの色に近い色のタッチアップペンを用意し、剥がれた部分に塗料を少しだけ乗せるように塗ります。爪楊枝の先を使うと、細かい作業がしやすいでしょう。完全に乾いた後、もし盛り上がりが気になるようであれば、非常に細かい番手(2000番以上)の耐水ペーパーで軽く表面を均し、コンパウンドで磨き上げると、より自然な仕上がりになります。

あくまで応急処置ですが、傷が目立たなくなるだけでも気分は大きく変わるはずです。特にクラウンとフェースの境目の塗装欠けは、構えたときに目に入る部分なので、この方法で目立たなくするだけでも心理的な効果は大きいでしょう。

広範囲の塗装剥がれはプロに依頼

ただし、広範囲にわたる塗装剥がれや、複数箇所の深い傷がある場合は、タッチアップペンでの応急処置では限界があります。このような場合は、専門業者による再塗装を検討することをおすすめします。

メーカーや専門工房による再塗装であれば、傷ついた塗装を一度すべて剥がし、新品時と同じように再塗装を施してくれます。料金相場は12,000円から15,000円程度ですが、プロの技術によって確実な仕上がりが期待できます。

クラブヘッド傷消しリペアキットの活用

ドライバーのクラウン傷消しに初めて挑戦する方や、道具を一つずつ揃えるのが面倒な方には、クラブヘッドの傷消し専用のリペアキットが最もおすすめです。

これらのキットには、傷の程度に合わせて使い分ける数種類の研磨剤(コンパウンド)や、磨き上げ用のクロス、コーティング剤まで一式含まれていることが多く、説明書通りに進めるだけでプロ並みの仕上がりが期待できます。

ゴルフクラブ専用リペアキット

初心者も安心の手順が簡単

特にウッド系のクラブヘッドは、塗装やコーティングが繊細なため、専用に開発された製品を使うのが安心です。価格も数千円程度で手に入るものが多く、専門業者に修理を依頼するコストを考えれば非常に経済的と言えるでしょう。

👉リペアキットの多くは、以下のような内容物が含まれています。

  • 複数の粒度のコンパウンド(粗目から極細まで)
  • 専用の磨きクロス(マイクロファイバー製など)
  • 仕上げ用のコーティング剤
  • 詳しい使用説明書

まずはこうしたキットで基本的な磨き方をマスターするのが、失敗しないための近道です。説明書に従って段階的に作業を進めることで、初心者でも安全に傷を目立たなくすることができます。

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傷がプレーに与える影響と心理的側面

ドライバーのクラウンについてしまった傷が、果たしてショットに何か影響を与えるのか?

結論から言うと、物理的な性能への影響は「ほぼない」と言っていいでしょう。ヘッドの重心や空力性能が変化するほどの大きな傷や凹みでない限り、飛距離が落ちたり、方向性が悪くなったりすることはありません。

性能への影響は軽微だが見た目が重要

ではなぜ多くのゴルファーが傷を気にするのか。それは、性能面ではなく「心理面」と「資産価値」への影響が大きいからです。

心理的な影響として、アドレスした際に傷が視界に入ると、集中力が削がれたり、気になってスイングに迷いが生じたりする可能性があります。綺麗なクラブで気持ちよくプレーしたい、というモチベーションの部分は非常に重要です。ゴルフはメンタルスポーツでもあるため、こうした心理的な要因がスコアに影響することは十分にあり得ます。

資産価値への影響も見逃せません。ゴルフクラブを将来的に売却する際、ヘッドの状態は査定額に大きく影響します。特にクラウンの傷は目立つため、査定額が下がる大きな要因となります。

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傷を気にしないのも一つの選択肢

前述の通り、ドライバーのクラウンやソールについた一般的な擦り傷は、クラブの性能にほとんど影響を与えません。だからこそ、「傷を気にしない」というのも、立派な一つの考え方です。

ゴルフは自然の中で行うスポーツであり、クラブが傷つくのはある意味で当然のことです。一つ一つの傷を、自分のゴルフの歴史やラウンドの思い出として「勲章」と捉えるのも素敵ではないでしょうか。特に、性能に影響のないソールの傷などは、ある程度は仕方がないものと割り切ることで、よりプレーに集中できるかもしれません。

もちろん、クラブを綺麗に保つことは素晴らしいことです。しかし、傷を気にするあまり、スイングが萎縮してしまったり、ゴルフを楽しむ気持ちが薄れてしまっては本末転倒です。どこまで手入れをし、どこからは「味」として受け入れるか。そのバランスを自分なりに見つけることが、クラブと長く付き合っていくコツと言えるでしょう。

ドライバー以外のクラブメンテナンス知識

ドライバーのクラウン傷消しの知識は、他のクラブにも応用できます。

ここでは、アイアンやウェッジ、シャフトなど、ゴルフクラブ全体のメンテナンス知識について解説します。クラブ全体を適切に手入れすることで、長く愛用でき、資産価値も維持できます。

ゴルフクラブメンテナンス用具一式

アイアンの傷は消せないが艶出しは可能

アイアンのフェースやソールについた傷は、基本的に消すことはできません。アイアンは金属素材そのものが露出しているため、深い傷は研磨しても完全には消えないのです。しかし、表面のくすみや軽い擦り傷であれば、コンパウンドやピカールで磨くことで艶を出すことは可能です。

特にステンレス製のアイアンやウェッジは、ピカールで磨くと驚くほど輝きが戻ります。ただし、黒染め(ガンブルー)仕上げのウェッジには使用しないでください。黒染めの表面処理が剥がれてしまう可能性があります。

軟鉄アイアンへの使用はサビの原因になるため注意

軟鉄アイアンは、その名の通り柔らかい鉄素材でできており、錆びやすい特性があります。ピカールで磨くこと自体は可能ですが、作業後に完全に拭き取らないと、残った研磨剤が水分を含んでサビの原因になることがあります。

軟鉄アイアンを磨く場合は、作業後に必ず防錆スプレーなどを軽く吹いておくと、綺麗な状態を長く保てます。また、定期的にオイルを薄く塗布することで、サビを予防できます。

シャフトへのピカール使用は素材の確認が必須

ゴルフクラブのシャフトメンテナンスにおいて、ピカールを使っても良いかどうかは、シャフトの素材によって明確に分かれます。

スチールシャフトには使用OKです。アイアンなどで一般的に使われるスチールシャフトの表面に浮いた点サビや、しつこいくすみを取るのにピカールは非常に有効です。柔らかい布に少量つけて磨き、最後にしっかり乾拭きすれば、新品のような輝きが戻ります。作業後は、防錆スプレーなどを軽く吹いておくと、綺麗な状態を長く保てます。

一方、カーボンシャフトには使用NGです。ドライバーやフェアウェイウッド、近年のアイアンにも多く採用されているカーボンシャフトには、ピカールは絶対に使用してはいけません。カーボンシャフトの表面は塗装やコーティングで保護されています。ここに研磨剤であるピカールを使うと、その保護膜を削り取ってしまい、シャフトの強度低下や見た目の悪化に繋がる恐れがあります。カーボンシャフトの汚れは、水で濡らして固く絞った布で拭く程度に留めましょう。

ゴルフクラブ磨きで使うコンパウンドの種類と選び方

👉コンパウンドには様々な種類があります。

ゴルフクラブの傷消しに適したコンパウンドを選ぶことが、美しい仕上がりを実現する鍵となります。ここでは、コンパウンドの種類と正しい選び方について詳しく解説します。

各種コンパウンドの選び方

粒度による分類と使い分け

コンパウンドは、含まれる研磨粒子の大きさによって以下のように分類されます。

  • 粗目(コース):深い傷の段差を削る初期段階用
  • 中目(ミディアム):粗目で削った後の表面を整える
  • 細目(ファイン):中目の磨き傷を消す
  • 極細(エクストラファイン):最終仕上げ、光沢出し用
  • 超微粒子(ウルトラファイン):鏡面仕上げ用

ゴルフクラブの塗装は車の塗装ほど強くないため、最初から粗目を使うのはリスクがあります。まずは細目や極細から試し、効果が不十分な場合のみ中目を使うという慎重なアプローチが推奨されます。

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おすすめは車用の3本セット

初心者の方には、👉車用のコンパウンド3本セット(細目・極細・超微粒子)がおすすめです。これらは数千円程度で購入でき、ゴルフクラブだけでなく車のボディメンテナンスにも使えるため、コストパフォーマンスに優れています。

ゴルフクラブ専用のコンパウンドも販売されていますが、基本的な成分は車用と同じです。ゴルフクラブ用は粒子が細かいため傷つけにくいというメリットがありますが、価格は車用よりも高めです。初めての方は、まず車用の細目や極細から試してみることをおすすめします。

ピカールは塗装が削れすぎてしまうため、ドライバーのクラウンのような塗装面には使用を避け、コンパウンドを選ぶようにしましょう。

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まとめ:ドライバーのクラウン傷消しで知っておくべきこと

大切なゴルフクラブを長く愛用するためには、正しい知識に基づいたメンテナンスが不可欠です。

この記事で解説した、ドライバーのクラウンの傷消しに関するポイントをまとめます。

ドライバーのクラウンの傷は、爪に引っかからない浅いものなら自分で消せる可能性が高いです。DIYでの傷消しの基本道具は、コンパウンド(研磨剤)と柔らかい布です。初心者や道具選びに迷う方は、必要なものが揃った「クラブヘッド傷消しリペアキット」がおすすめです。

テンプラ跡の多くは、コンパウンドや家庭にある歯磨き粉で簡単に落とせます。頑固なテンプラ跡やソールの黒い汚れは、ドライヤーで温めてから拭くと落ちやすい場合があります。ソールの金属部分の傷にはコンパウンドが有効ですが、塗装部分には注意が必要です。

塗装が剥がれて下地が見えている傷は、コンパウンドでは消えません。小さな塗装剥がれは、車用のタッチアップペンで応急処置が可能です。金属磨きの「ピカール」は、塗装されたクラウンやカーボンシャフトへの使用は避けるべきです。ピカールは、スチールシャフトや無塗装の金属部分のサビ・くすみ取りには効果的です。

クラウンの傷がショットの性能に直接影響することはほとんどありません。傷を気にする一番の理由は、アドレス時の集中力など心理的な影響や、クラブの資産価値です。性能に影響がないことから、「傷を気にしない」という考え方も一つの選択肢です。

プロによる再塗装の料金相場は、12,000円から15,000円程度が目安です。複数の対策を組み合わせ、正しい知識でメンテナンスすることが、クラブを長持ちさせる秘訣です。

この記事を参考に、あなたの愛用ドライバーを手入れし、これからも気持ちの良いゴルフライフを送ってください。大切なクラブに一手間かける時間も、ゴルフの楽しみの一つです。

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