山下美夢有と竹田麗央が魅せるバーディの競演｜女子ゴルフ界を牽引する二大エースの実力

女子ゴルフ界において、山下美夢有選手と竹田麗央選手の名前を聞かない日はありません。この2人の若き才能は、バーディを量産する圧倒的なスコアメイク能力で観客を魅了し続けています。本記事では、両選手のバーディ獲得能力や戦績、そして互いに高め合う関係性について詳しく解説します。

山下美夢有のバーディ力｜緻密なショットメーカーの真骨頂

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山下美夢有選手は、150cmという小柄な体格ながら、精密なショットメーカーとして知られています。彼女のバーディ獲得能力は数字が物語っています。

驚異的なバーディ平均

山下選手の平均バーディ数は4.3394という驚異的な数字を記録しています。これはJLPGAツアーにおいてトップクラスの成績であり、彼女がいかに効率的にスコアを伸ばせるかを示しています。特筆すべきは、パーオンホールの平均パット数が1.7214回という精度の高さです。グリーンに乗せてから確実にバーディを獲る技術は、まさに芸術的といえるでしょう。

史上最少ストロークの記録

山下選手は、18ホールパー72で最少打数の日本女子ツアー記録を保持しています。ミヤギテレビ杯ダンロップレディスオープンの初日に記録した12バーディ、ノーボギーの「60」という快挙は、今でも語り草となっています。この日のプレーでは、ドライバーからパターまで全てのクラブが完璧に機能し、まるで練習ラウンドのような自然体のゴルフを披露しました。

パーセーブ率の高さ

山下選手のもう一つの強みは、パーセーブ率91.8519%という驚異的な数字です。これは2016年のイ・ボミ選手の記録を超えるツアー新記録となっています。グリーンを外してもパーで切り抜ける能力は、スコアを崩さないための重要な要素です。この安定感が、彼女を2年連続の年間女王へと導きました。

2024年シーズンの山下美夢有選手

竹田麗央のバーディラッシュ｜パワフルな攻撃的ゴルフ

一方、竹田麗央選手は166cmの身長から繰り出される飛距離と、積極的な攻めのゴルフでバーディを量産します。

初優勝シーズンに記録した23個のバーディ

竹田選手が最も話題となったのは、日本女子プロゴルフ選手権での4日間23個のバーディという記録です。大会記録に並ぶ通算19アンダーで完全優勝を飾ったこの大会では、ドライバーの飛距離を生かした攻撃的なゴルフで圧倒しました。ボギーはわずか4個という安定感も見せ、若くして大舞台でのプレッシャーをものともしない強靱なメンタルを披露しています。

シーズン7勝の原動力

史上初となる初優勝シーズンで7勝を達成した竹田選手。その原動力となったのが、バーディを連発する攻撃力です。ドライビングディスタンス263.19ヤード、パーオン率77.2515%という数字は、飛ばして乗せて決めるという理想的なゴルフを体現しています。

特に印象的だったのは、ゴルフ5レディスでの最終18番ホールでのバーディです。台風の影響で36ホールの短縮競技となった中、首位と1打差の4位タイからスタートし、最終ホールで決めたバーディで優勝を決めました。この勝負強さこそが、竹田選手の真骨頂といえるでしょう。

連続バーディの破壊力

竹田選手のもう一つの特徴は、連続バーディで一気に順位を上げる爆発力です。KKT杯バンテリンレディスオープンでの初優勝では、最終日に3バーディ、1ボギーの70で回り、3打差の3位から逆転優勝を果たしました。

竹田麗央選手の公式プロフィール

チーム「山田」での連続バーディ｜米国女子ツアーでの活躍

山下美夢有選手と竹田麗央選手は、米国女子ツアーのダウ選手権でペアを組み、チーム「山田」として出場しました。この大会での2人のバーディ合戦は、多くのゴルフファンを魅了しました。

3連続バーディで首位に迫る

フォアサム方式（ペアが1つのボールを交互に打つ）で行われた3日目、チーム「山田」は後半13番から3連続バーディを奪い、通算10アンダーとして首位と3打差の7位に浮上しました。山下選手が「すごいラインに打っていくな」と驚嘆するほど、竹田選手の攻撃的なショットが冴え渡りました。

互いを信頼し合うバーディパット

最終日のフォアボール方式（ペアがそれぞれのボールでプレーし、良い方のスコアを採用）では、互いにバーディチャンスを作り、プレッシャーのかかる場面でも冷静にパットを沈めていきました。特に印象的だったのは、竹田選手が最終9番でチップインバーディを決めた場面です。山下選手が先にベタピンにつけていたプレッシャーの中、竹田選手も見事に応えました。

国別対抗戦での連続バーディ

ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウンでは、初戦の1番ホールで竹田選手がバーディパットを決めて先制点を奪いました。2日目のスウェーデン戦では、山下選手が1番から3連続バーディを奪い、続けて竹田選手が4番から2連続バーディを奪取するなど、バーディラッシュで相手チームにプレッシャーをかけました。

2人のバーディスタイルの違い

山下美夢有選手と竹田麗央選手は、同じバーディを奪うにしても、そのアプローチは大きく異なります。

山下美夢有｜正確性重視の戦略

山下選手のバーディ獲得戦略は、正確なショットでパーオンを重ね、確実にバーディパットを決めるスタイルです。パー3とパー4の平均ストロークがそれぞれ2.8667と3.8951でツアートップという数字が、彼女の正確性を物語っています。

特に予選ラウンドの平均ストローク68.8143という数字からも分かるように、山下選手は初日から飛ばして先行逃げ切りを狙うタイプです。早い段階でバーディを積み重ね、心理的優位に立つことで、後続の選手にプレッシャーを与えます。

竹田麗央｜パワーで押し切る逆転劇

一方、竹田選手はパー5の平均ストローク4.5576でトップという数字が示す通り、長いホールでの圧倒的な飛距離を武器にバーディを量産します。決勝ラウンドの平均ストローク69.1111でトップという数字は、彼女が逆転タイプであることを示しています。

最終日に追い上げて逆転優勝するパターンが多く、フジサンケイレディスクラシックでは3打差の首位から6バーディ、2ボギーの67で圧勝し、初優勝から2連続優勝という快挙を成し遂げました。

女子ゴルフの最新情報

バーディを支える技術と精神力

チーム「山田」での連続バーディ｜米国女子ツアーでの活躍

ドライバーからパターまでの総合力

バーディを獲得するためには、ドライバーショット、アイアンショット、アプローチ、パッティングの全てが高いレベルで揃っている必要があります。

山下選手は5・7Wの組み合わせでショートゲームを重視し、48度のウェッジを使用するなど、グリーン周りでの勝負を得意としています。一方、竹田選手はドライバーのシャフトフレックス「5-X」、UTのシャフト「ツアーAD DI」など、男子プロも好んで使うヘビー級のクラブセッティングで飛距離を追求しています。

プレッシャー下でのバーディパット

トップ選手の真価が問われるのは、優勝がかかった場面でのバーディパットです。山下選手はJLPGAツアーチャンピオンシップで、プレーオフ1ホール目でバーディーを奪って決着をつけるなど、勝負どころでの強さを発揮しています。

竹田選手もTOTOジャパンクラシックで、2時間6ホールに及ぶプレーオフの最後にバーディーを決めて優勝を掴みました。このような場面でバーディパットを沈められる精神力こそが、トップ選手の証といえるでしょう。

互いに高め合う良きライバル関係

数字で見る2人の実力

2024年シーズンの主要スタッツを見ると、竹田選手は11部門で1位を獲得し、山下選手は12部門で1位を獲得しています。合わせて23冠という数字は、この2人が日本女子ゴルフ界を完全に支配していることを示しています。

メルセデスランキングでは竹田選手が1位で年間女王となり、山下選手が2位。しかし平均ストロークでは山下選手が69.1478で1位、竹田選手が次点という接戦でした。このように、互いに譲れない部分で切磋琢磨することで、両者ともにレベルアップを続けています。

尊敬し合う姿勢

ダウ選手権で山下選手が竹田選手のショットを見て「すごいラインに打っていくな」と驚嘆したエピソードからも分かるように、2人は互いの技術を認め合っています。同じ試合で戦う中で、相手の強みを学び、自分のゴルフに取り入れることで、さらなる進化を遂げています。

将来への期待｜世界で戦う2人の姿

米国女子ツアーへの挑戦

山下選手は2025年のQシリーズ・ファイナルクオリファイングで、5日間合計-27アンダーの331というスコアで1位となり、トップ合格で米国女子ツアー出場資格を獲得しました。デビュー戦のフォウンダーズ・カップでは通算13アンダーで4位に入り、いきなり実力を証明しています。

竹田選手も2024年のTOTOジャパンクラシックでの優勝により、米国女子ツアーの2年シードを獲得。2025年シーズンの本格参戦では、ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでトップ10入りし、ブルー・ベイ・LPGAでは圧勝劇で早くも2勝目を挙げています。

海外メジャーでの活躍を目指して

2人とも全米女子オープンなど海外メジャーに挑戦しており、今後さらなる飛躍が期待されます。山下選手はパリオリンピックで4位入賞を果たし、メダルまであと一歩のところまで迫りました。竹田選手も全米女子オープンでベスト10入りを果たすなど、世界の舞台でも実力を発揮しています。

JLPGAツアーの公式サイト

バーディを量産するための練習方法

ショット精度の向上

バーディを獲得するためには、まずグリーンにボールを乗せる確率を上げることが重要です。山下選手や竹田選手のように高いパーオン率を実現するには、日々の反復練習が欠かせません。

特に重要なのは、距離感の精度を高めることです。山下選手は弾道計測器を活用して、各クラブの正確な飛距離を把握しています。これにより、コース上でクラブ選択を間違えることが少なくなり、ピンに絡むショットを打てる確率が上がります。

パッティング技術の磨き方

グリーンに乗せた後、バーディを決められるかどうかはパッティング次第です。山下選手のパーオンホールの平均パット数1.7214回という数字は、ファーストパットで確実にカップに寄せ、セカンドパットを確実に沈める技術があってこそ実現できます。

パッティング練習では、距離感と方向性の両方を磨く必要があります。特にショートパットの成功率を上げることが、バーディ数を増やす近道となります。

メンタルトレーニングの重要性

プレッシャーのかかる場面でバーディパットを決められるかどうかは、メンタルの強さにかかっています。竹田選手がプレーオフ6ホール目でバーディを決めたように、どんな状況でも冷静にパットを打てる精神力を養うことが重要です。

メンタルトレーニングには、ルーティンの確立、ポジティブな自己暗示、プレッシャー下での練習などが効果的です。

女子ゴルフファンが注目すべきポイント

バーディ合戦の見どころ

山下美夢有選手と竹田麗央選手が同じ組でプレーする時は、まさにバーディ合戦の様相を呈します。一方がバーディを決めると、もう一方も負けじとバーディで応戦する展開は、観ていて手に汗握る興奮があります。

特に最終日の優勝争いでこの2人が絡むと、どちらがより多くのバーディを奪えるかが勝負の分かれ目となります。ショットの精度、パッティングの確実性、プレッシャーへの強さ、全てが試される究極の戦いを楽しめます。

それぞれの個性的なプレースタイル

山下選手の緻密で計算されたゴルフと、竹田選手のパワフルで攻撃的なゴルフ。この対照的なスタイルが交わる瞬間は、ゴルフの多様性を感じさせてくれます。

どちらのスタイルが優れているということではなく、それぞれの個性を生かしたゴルフで結果を出している点が、女子ゴルフの魅力を高めています。

女子ゴルフの試合日程と結果

Q&A｜山下美夢有と竹田麗央のバーディについて

Q1: 山下美夢有選手と竹田麗央選手、どちらがバーディを多く獲りますか？

A: 統計的には山下選手の平均バーディ数4.3394が示す通り、山下選手の方がバーディ数では上回っています。
ただし、竹田選手は一試合での爆発力があり、日本女子プロゴルフ選手権での4日間23バーディという記録は圧巻でした。
状況や調子によって変わりますが、どちらも驚異的なバーディ獲得能力を持っています。

Q2: 2人のバーディ獲得のスタイルの違いは何ですか？

A: 山下選手は正確なショットでパーオンを重ね、確実にバーディパットを決めるスタイルです。
パーセーブ率91.8519%という数字が示す通り、ミスが少なく安定したゴルフでバーディを積み重ねます。
一方、竹田選手は飛距離を武器に長いホールで積極的にバーディを狙い、連続バーディで一気に順位を上げる攻撃的なスタイルです。

Q3: チーム「山田」とは何ですか？

A: 米国女子ツアーのダウ選手権で、山下美夢有選手と竹田麗央選手がペアを組んだ際のチーム名です。
2人の名字を組み合わせて「山田」と名付けたセンスの良さが話題となりました。
このチームでは、フォアサムやフォアボール形式で互いの長所を生かしながら、連続バーディでスコアを伸ばしました。

Q4: 2人が最も多くバーディを獲った試合はいつですか？

A: 山下選手はミヤギテレビ杯ダンロップレディスオープンの初日に12バーディ、ノーボギーの「60」を記録しました。
竹田選手は日本女子プロゴルフ選手権で4日間合計23バーディを獲得しています。
どちらも日本女子ゴルフ界に残る記録的な数字です。

Q5: 2人は仲が良いのですか？

A: はい、互いに尊敬し合う良きライバル関係にあります。
ダウ選手権でのチーム「山田」での活躍や、好きな焼き肉店が一緒だったというエピソードからも、プライベートでも親しい関係であることが分かります。
競い合いながらも互いを認め合う姿勢が、2人をさらに成長させています。

Q6: 米国女子ツアーでも2人は活躍していますか？

A: はい、両選手とも米国女子ツアーで既に実力を証明しています。
山下選手はデビュー戦のフォウンダーズ・カップで4位に入り、竹田選手はブルー・ベイ・LPGAで6打差の圧勝劇を見せました。
今後さらなる活躍が期待されています。

Q7: 2人のバーディ獲得技術で、アマチュアゴルファーが参考にできる点はありますか？

A: いくつかあります。
山下選手からは、パーセーブ率を高めることの重要性を学べます。
無理にバーディを狙わず、確実にパーをキープする姿勢が大切です。
竹田選手からは、得意なホールやクラブを作ることの重要性を学べます。
全てのホールでバーディを狙うのではなく、自分の武器を生かせるホールで確実にスコアを伸ばす戦略が有効です。