長尺パター:ルール改正後も生き残るのか?

ゴルフ初心者
先生、「長尺パター」って、普通のゴルフのパターと何が違うんですか? 長いパターだと何か良いことがあるんですか?

ゴルフマスター
良い質問だね! 長尺パターは、その名の通りシャフトが長くて、胸や顎にグリップエンドを固定して使うパターなんだ。

ゴルフ初心者
へぇー、顎に固定するんですか!? なんでそんな使い方をするんですか?

ゴルフマスター
長い分、振り子のように安定してストロークしやすくなるんだ。 特に距離感が重要になるパッティングで、安定したストロークができるのは大きなメリットだったんだよ。ただ、2016年からこの固定する打ち方が禁止になっちゃったんだ。
長尺 パターとは。
「長尺パター」とは、シャフトが長いパターのことです。かつては、グリップエンドを胸や顎に固定し、支点として振り子のようにストロークするアンカリングというスタイルで使用するのが一般的でした。しかし、2016年からのルール改正によりアンカリングが全面禁止になったため、長尺パターを使う人は激減しました。現在でも、アンカリングをせずに長尺パターを使うツアープロもいますが、少数派となっています。
長尺パターとは?その特徴とメリット

長尺パターとは、その名の通り一般的なパターよりもシャフトが長いパターのことです。一般的なパターのシャフトの長さは32~35インチ程度ですが、長尺パターは40インチを超えるものもあり、中には48インチに及ぶものも存在します。
長尺パターの最大の特徴は、その長さによってストロークが安定し、距離感が出しやすくなる点です。シャフトが長くなることで、パターの慣性モーメントが大きくなり、ヘッドがブレにくくなります。そのため、特にショートパットで悩んでいる方や、スムーズなストロークを習得したい方にとって有効な選択肢となります。
また、長尺パターは、腰痛持ちのゴルファーにとってもメリットがあります。前傾姿勢を深く取る必要がなく、腰への負担を軽減できるためです。そのため、年齢を重ねて腰痛に悩まされるようになったゴルファーからも支持されています。
全盛期:アンカリングというパッティングスタイル

かつて男子プロゴルフ界では、長尺パターと、それを体に密着させて打つ「アンカリング」というスタイルが全盛期を迎えていました。2010年代初頭、アダム・スコットやキーガン・ブラッドリーといった選手たちがメジャー大会を制覇。その安定感抜群のパッティングは、多くのアマチュアゴルファーの憧れの的となりました。 しかし、このアンカリングというスタイルが、パッティングの技術を損ない、ゴルフ本来の精神に反するという批判の声も上がっていました。
2016年ルール改正:アンカリング禁止の影響

2016年のゴルフ規則改正において、パターを体に固定する「アンカリング」が禁止されました。このルール改正は、長尺パターを使用する多くのゴルファーに大きな影響を与えました。長尺パターは、その長さゆえに体に密着させやすく、アンカリングを用いることで安定したストロークが可能になるからです。
アンカリング禁止によって、長尺パターの大きなメリットの一つが失われたため、多くのプロ・アマチュアゴルファーが従来型のショートパターや中尺パターへの移行を余儀なくされました。実際に、ルール改正以降、ツアープロの優勝パターの傾向を見ると、長尺パターは減少傾向にあります。
ルール改正後の長尺パター:新たな使い方は?

2024年からのルール改正により、パターを体に固定して使用することが禁止される。これにより、長尺パターは、これまでのように体に密着させて安定性を高める使い方ができなくなる。しかし、長尺パターならではのメリットは、ルール改正後も依然として存在する。
最大のメリットは、その長さから生まれるストロークの安定感だ。従来通りのグリップ方法でも、ショートパットやミドルパットにおいて、より安定したストロークを可能にする。特に、ショートパットの距離感が安定しにくい、あるいは緊張すると手が震えてしまうといったゴルファーにとっては、大きな武器となり得るだろう。
また、グリーンの傾斜を読むのが苦手なゴルファーにとっても、長尺パターは有効な選択肢となる。長いシャフトは、まるでグリーン上をなぞるように構えることができるため、傾斜やラインをイメージしやすくなる。
ルール改正によって、長尺パターの使用者は減少する可能性が高い。しかし、その独特のメリットを活かせるゴルファーにとっては、依然として魅力的な選択肢と言えるだろう。
長尺パターのこれから:再び脚光を浴びる日は来るのか?

かつて一世を風靡した長尺パター。しかし、2016年のルール改正により、アンカーリングが禁止となって以降、その姿を目にする機会は減りました。多くのプロが従来のショートパターに回帰する中、長尺パターは過去のものとなったのでしょうか?
近年、再び注目を集めつつあるパッティングスタイルがあります。それは、アームロックやサイドサドルといった、体幹に密着させる方法です。これらのスタイルは、ルール改正後も認められているだけでなく、安定性と再現性の高さから、再び脚光を浴びています。
長尺パターは、これらの新しいスタイルにも適応できる可能性を秘めています。従来のグリップエンドを体に固定する使い方ではなく、体幹に沿わせるようにグリップすることで、安定したストロークが可能になるからです。
ルール改正によって一度は表舞台から姿を消した長尺パターですが、新たな進化を遂げ、再びゴルフ界に旋風を巻き起こすかもしれません。